クマヒロ

クワイエット・プレイスのクマヒロのレビュー・感想・評価

クワイエット・プレイス(2018年製作の映画)
3.5
『緊張が終わらない90分』

劇場で見るべき作品。ほとんどセリフなし、1時間半緊張感が持続する設定が秀逸な本作『クワイエットプレイス』

全く新しいタイプのホラー映画。お化け屋敷のような作品で、人がたくさんいる映画館で一緒に楽しむのが良い作品。決して作品そのものが怖くはなく、生理的な驚きが観ていて楽しい。設定の声出しちゃダメがとにかく大切で、てかほとんどそれのみで全編成立しているようなである。

セリフほとんどなしで成立させてるのはひとえに役者陣の演技、とりわけエミリー・ブラントの表情がすこぶる良いからだと考える。
『ボーダーライン』の緊張感のある演技がそのまま本作では活かされている。
監督ジョン・クラシンスキーとエミリー・ブラントは実際に夫婦ということもあり、息の合った作品に仕上がっている。

こういったホラー映画にありがちだが、ツッコミどころはなきにしもあらず。
新聞、電気、水道、ガス等こんな世界観の割にライフラインが正常に働いている点。音への対処法もっと考えられるはずと思わされる点等、結構雑。
しかし、困難な展開や人間ドラマ、家族の再生等描くべきところはきっちり描ききるところには好感が持てる作品である。
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