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ある女流作家の罪と罰のshironekoのネタバレレビュー・内容・結末

ある女流作家の罪と罰(2018年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

静かな音楽の流れる中、淡々と冴えない女性作家の堕落と更生が描かれている。彼女が好きな有名人は、ゲイで「人生は上辺だけのパーティ」と嘯いていた俳優、皮肉屋でアルコール好き、死後の遺灰の引き取り手がしばらくなかった女性作家等一癖も二癖もある人物。一方、気に入らない有名人はメグライアンのロマコメ映画を脚本、監督している女性や、レッドオクトーバーを追え等のメジャー映画作品も多い所謂売れっ子の作家。単なるひがみや嫌がらせと共に彼女の伝記作家としての矜持も感じられる。サントラが秀逸。NYの夜景にもぴったりだが、それ以上に、本人のいろんな意味での「汚さ」と聴いている音楽のギャップがすなわち本人の人生のうまくいかなさを象徴している。
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