これはなかなかいい作品でしたね。
どちらかというと大人向けかも知れませんが、若い人にもオススメの作品です。
って何が驚きかというと、私のタイムラインにいる人達がほとんど見ていないんです。いい作品なんですけどね。
そば屋でアルバイトをしていたハツミ（朝倉 あき）はある過去の出来事から立ち直れずにいたんですが、そば屋が閉店を迎えたのをきっかけで過去と向き合わなくなります。はつみの再生の物語が始まります。
主演の朝倉さんと言えば、「横道世之介」という人はどのくらいいるのでしょうね。まあ、順当でいくと「かぐや姫の物語」ですかね。今作を見てとてもステキな印象を持ちました。三浦さんも良かったです。川崎さんは歌が上手すぎでしょう。驚いてしまいました。そして、高橋さんのクライマックスでのセリフはしばらく忘れなさそうです。
監督の中川さんはほんわかな雰囲気を作りつつも過去に縛られて一歩ふみだせない女性を描くのがよかったです。脚本も良いですし、主題歌もいいですね。情景を撮った撮影監督さんにもアッパレをあげたいです。
印象に残ったのはラストシーンですね。「若い人は何かを勝ち取るのが人生だと思ってるでしょうけど、むしろ失って行くのが人生だと私は思う。」と言うのが来ましたね。あの言い回しも素晴らしかったです。まさにその通りですね。若いうちに何でもやっておくことですね。結婚とか出産とか・・・。でないと年取って徐々に物を失い始めた時に家族でもいないと寂しいですし、そのチャンスがないまま死んでいった人たちが報われないと思います。
勝手な感想を書いてみました。そんなことを感じながら見ていました。
