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四月の永い夢の2049のレビュー・感想・評価

四月の永い夢(2017年製作の映画)
5.0
何気なしにレンタルして観たらとんでもない大傑作だった。
悲しみや罪悪感の織り混ざった空虚、4月の永い夢に囚われた主人公がゆっくりと現実の世界へと踏み出す過程を淡々と美しい映像で観せる本作は、心の底から温かく優しい感動がじわりと湧き上がる。
主演の朝倉あきの繊細な演技は素晴らしい。彼女の感情を静かに描き出すカメラワークは美しく、感動的だ。
終盤、緑が生い茂りやわらかい日差しが差し込むあの道を歩くシーンでは涙が止まらなくなってしまった。
深くあたたかな余韻が今も胸の中を満たしている…生きていたいと思わされる。沢山の人に観てほしい大傑作だ。
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