喜田なつみ

四月の永い夢の喜田なつみのネタバレレビュー・内容・結末

四月の永い夢(2017年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

景色や言葉がうつくしくて
その日陰のようなところにずーっと居たくなってしまった。

映像と女優さんの声やしぐさの美しさで

悲しみも閉ざされた心も
きらきらしてみえた。

苦しそうな喪服で

春のあいまいな日差しに照らされていて

対比が鮮やかで
余計そう感じさせるのかもしれない。

4月に残されてしまった心が

出会いによって
ゆっくりと変わっていく。

大げさなことはなにもないのだけど
心を掴まれる作品でした。
きっと大切な人を失ったら
どう抜け出すかなんてわからないし
抜け出したいとも思わないんだろうね。

だけど、ゆっくり誰かが手を差し伸べてくれることで
きっとふとしたときにすくわれるんだね。
多分自分のタイミングと違ったら断っていいとおもうし、ほんとにゆっくり
歩いてるのがよかった。

人は得てるのではなく
失ってく感覚が私にもあるから、
きっとそれを受け入れることで
自分を知るって
心が少しすくわれる。


先日、
監督のトークイベントへ行った際
すごいお話の面白い人だなぁっておもったのと考えてることが
深いのに言葉がわかりやすくて
興味深いことしかなかった。

そして前々から気になっていた
この作品を
観てみたら
とてもしっとりとした作品で
好きすぎて
ますます素敵だと思った。
喜田なつみ

喜田なつみ