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四月の永い夢のsoのレビュー・感想・評価

四月の永い夢(2017年製作の映画)
3.5
恋人を亡くした女性が再生へと踏み出していく物語。
と書いてしまうと味気ないけれど、登場人物の感情がとても丁寧に誠実に追われていて、映画が終わった後も、もっと彼女たちのことを観ていたいと思わせるものがあった。
そしてタイトルからなにか抽象的でセンチメンタルな映画を想像していたが、全くそんなことはなく、非常に現実的な映画であるとも思う。

言葉や仕草の一つ一つが妙にリアルに感じられるのだけど、
特に、未来への希望に心を躍らせたそのすぐ後にはまた過去に足をすくわれてしまう、そういう自分ではどうすることもできない心の動きが巧妙に描かれていてドキッとさせられる。

ロケ地は2年前から住んでいる国立。
いつも通っている道や入ったことのある店がカメラで切り取られ、物語が進んでいく、、面白くも不思議な感じ。
国際映画祭で上映された際に外人からも国立の景観の美しさが評判だったという記事を読み、何だか嬉しくなった。
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