くわまんG

ハンターキラー 潜航せよのくわまんGのレビュー・感想・評価

ハンターキラー 潜航せよ(2018年製作の映画)
4.0
あらすじ:世界中の潜水艦乗りは皆兄弟!その絆は国境ごときで分断されない!うおーっ!

ロシアの潜水艦が米軍に攻撃してきた!第三次世界大戦勃発か!?…というお話。

大金を適切に注ぎ込んだ、単純明快で上質なB級娯楽活劇。登場人物は全員命知らず、台詞はオールアメリカンジョーク、アクションはボリュームもバリエーションもたっぷりで、お腹いっぱいは必至。

80年代大ざっぱ映画と見せかけて、脚本は安定しているしポリコレはクリアしているし善悪の線引きは時代に沿っているしで、致命的なツッコミが入る余地は無し。反面、ぶっ飛んだ展開も演出も無し。

アクションは、陸と海の二本立て。ステーキ&寿司定食みたいな感じ。その分わずかに散漫でした。もう少し潜水艦バトルの閉塞感が欲しかった。

人物描写は必要最小限。潜水艦乗り達の熱い絆と、特殊部隊の師弟関係にのみフォーカス。もう少しだけ主人公の背景があれば尚良かった。あと、潜入部隊の故人を悼まかったのはマイナス。

誰かの記憶に深く残るような要素は皆無ですが、完成度が高く、かなりお得感のある一本。

長い暗闇を全力で駆け抜けた漢たちが、やっと拝めた陽光の下互いを称え合う場所…潜水艦の甲板はいつだってアツアツです。