観る前は正直、ジェラルド・バトラーやゲイリー・オールドマンが出てるとはいえ、このタイトルからは🅱️級映画の匂いしかしませんでした。
「ハンター」も、「キラー」も、「潜航せよ」 も、全部B級映画によくありそうな(イメージの)ワードです。🤔
でも、観た人は「あまり期待していなかったけど、思った以上に面白かった。♨️」って声をよく聞いていたので、自分も鑑賞しました。
そして先に結論から言うと、本当にそれに同意見です。👍
面白かったです。自分の事前の期待値の低さから考えると、80点満点で90点位の面白さがありました。♨️
スコアはもう少し高くてもいいんですけど、そういう
「あんまり期待値を高くない状態で観たけど、すごく面白かった」ってサプライズな映画だったので、あえてあんまり高くせずに平均スコア3.9に +0.1の上記のスコアにしておきます。
※今回もネタバレします。まだ未見の方はこのレビューを読まないで貰いたいです。
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【自分はあんまり観ないジャンルの映画】
タイトルの『ハンター・キラー』っていうのは「攻撃型原子力潜水艦」のことなんですね。
⑴そもそも自分は今まで潜水艦映画ってほとんど観た記憶がありませんでした。
キャスリン・ビグロー監督の『K-19』、日本映画の樋口真嗣監督の『ローレライ』に次いで、おそらく3本目だと思います。
だから劇中で「針路0-5-2」とかの潜水艦の専門用語が出て来てもよく分かりません。
⑵それと、ジェラルド・バトラー主演作品も意外と観たことがありません。『300』だけです。
今年2019年11月15日に最新作が公開予定の『エンド・オブ・何とか』シリーズも、気にはなりつつもまだ観てません。アメリカ国家がらみの防衛の話ですから、今作もちょっとそれに近いかもしれません。🇺🇸
ただ今作のジェラルド・バトラーは意外と動きません。アクションに関しては他の人たちが動きます。
でももちろん、今作のジェラルド・バトラーの艦長としての演技は良かったです。
ただ後述しますけど、今作ではジェラルド・バトラー以上に脇役がよかったです。
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【ミカエル・ニクヴィストさんが気に入りました】
今作は脇役がかなり活躍します。
ネイビーシールズ4人も良かったです。
⑴ゲイリー・オールドマンがアメリカ側のドネガン参謀本部議長役で出演していますが、彼的にはあんまり「美味しい役」ではありません。
別に悪人では無いですし、ちゃんとした意見を言う議長ではあるんですけどね…。😅
あと個人的には、ゲイリー・オールドマンが今までいろんな顔の役を演じすぎて、正直、彼の素顔が分からなくなってきました。🤯
⑵ロシア側の原子力潜水艦の艦長:セルゲイ・アンドロポフを演じたミカエル・ニクヴィストさん。
彼が本当にいい役です。
でも本人は本作公開を待たずして2017年7月に肺がんで亡くなられたそうですね。ご冥福をお祈りします。🙏
ちなみに、彼は最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』が絶賛公開中の『ジョン・ウィック』シリーズの第1作『ジョン・ウィック』(2014年)に出演していたそうですね。
2作目には出演していないみたいですから、おそらく1作目の劇中で死ぬんでしょうね。😅
⑶あと、コモン演じるフィスク海軍少将と、出演作が続々と公開されているリンダ・カーデリーニ演じるNSA局員の2人も良い役です。
コモンはヴァンダレイ・シウバをだいぶ知的に優しくしたような人相ですが、彼は『ジョン・ウィック:チャプター2』に出演しているそうですね。
1作目と3作目には出ていませんから、おそらく彼も2作目の劇中で死ぬんでしょうね。😅
自分は『ジョン・ウィック』シリーズを全く観ていないので、これを機に観てみたい気もします。
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【「観ていて気持ち良い」が盛り沢山】
そもそもストーリーが分かりやすい、アメリカ側もロシア側も善悪がすごくはっきりしています。😄
「善=反戦主義」って考え方は普遍的なテーマで、これはアメリカもロシアも一緒です。🇺🇸🇷🇺
「お互いに信頼することで戦争を回避する」ってのも分かりやすいです。
潜水艦やネイビーシールズのことに全然詳しくない自分でもなんとなく理解出来ますし、最後まで飽きずに観ていられます。
好きなポイントは、
・ジェラルド・バトラーの新任艦長がいきなりやってきて、最初は「部下たちはこの人大丈夫かなぁ?」って雰囲気の漂う中、すぐに人身掌握する件。
・ネイビーシールズの新米:マルティネリが、最初はただの足手まといかと思いきや、ちゃんと活躍の場が用意されている点
・艦内の全員が息を殺す件の緊張感🤫
・もう一度部下を助けに戻ってくる救助隊のリーダー。
・アンドロポフ艦長の部下の説得シーン。📞
等々です。
もちろん、そんな自分でも終盤の銃撃戦やミサイル攻撃にはアクション・エンターテイメント作品にありがちな荒唐無稽な印象を受けました。
なんか、アクションシーンがどんどん追加投入される「後乗せサクサク感」があります。
でも、それもまた良しです。♨️
ラストも、ベタな表現の例えなんですが、
「お前、なかなかやるじゃねぇか。」
「お前もな。」
みたいにお互いを認め合うくだりもジェラルド・バトラーさんとミカエル・ニクヴィストさんの表情がすごく晴れやかで、好きです。😆
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ウィキペディア情報では、今作が批評的にも興業収入的にも、アメリカであまりパッとしなかったそうですね。🇺🇸
それは少し残念です。
日本でも公開時は『アベンジャーズ/エンドゲーム』と被っていたこともあり、後回しになりがちだった作品だと思います。🇯🇵
そりゃ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』はすごいと思いますが、もし『エンドゲーム』が満席で観れずに代わりに今作を観ても、これはこれでそれなりに満足したはずです。
自分の中では、数年後にテレビで放送していたら、なんとなく観始めて、結局、最後まで観てしまうタイプの映画でしょう。