ドーナッツ

さようなら、コダクロームのドーナッツのレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
4.5
親子ロードムービーは関係性も流れも見せ場もだいたい似てるし、ラストも想定以上のことは起こらないのに、感動してしまう。本作も期待を裏切らなかった。気持ちの変遷、距離の詰め方、疲労度合い、どれも丁寧に描かれていた。

エドハリスは末期癌患者の設定もあってか頬がげっそり痩けていて妙にリアルだった。特に、弱さを見せるシーンでの泣きそうな表情が印象的だった。
序盤の二度にわたる登場シーンがどちらもかっこよすぎた。筋肉がめちゃあって驚いた。

運転スタートしたあたりの映像が合成丸出しだったのはいただけなかった…何であれでokしてしまったのか…
そのあとの親子のやりとりで取り戻してたけど。
あと、弟夫婦に対する出来事は必要だったと思うけど、あそこまでする必要はなかった。不快に感じた人は多かったと思う。

至極の名言を残しておく。
「時間が全てを消していく。だからこそ写真で時間を止め、瞬間を永遠にする。人の本質を表現する。」