FATMAX夜食のデブロード

さようなら、コダクロームのFATMAX夜食のデブロードのレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
3.6
原題は【Kodachrome】というズバリ界隈じゃ有名なフィルムの商品名そのままで、発売終了後 現像も終わるってんで取り扱いしている最後の写真屋に現像しに行く為、家庭を顧みなかった余命幾ばくも無い写真家とその息子、面倒を見る看護師の女性が車で長距離の旅をする…という完璧にそのまま

《王道 家族再生ロードムービーである。》


……以上!!

イヤ、コレがわりと冗談じゃないw

ただ…

冗談じゃないんだけど、なんか良いんですよw

え?

ネタバレかよ!ってか!??

大丈夫。
コレあらすじ程度で序盤です。



ぶっちゃけこの映画、ストーリー展開がどストレートなので役者の絵ヅラや力量で決まる部分がデカい。


で、エド・ハリスですよ!


だいぶ歳を重ねてあの迫力というか威圧感みたいのはサスガに無くなってますが(眼は元々優しい時はすこぶる優しい感じの人w)、静かに語る時もゲスい時も揺るぎなくエド・ハリスなのでね!

存在の説得力たるや!ですよ。

息子役のジェイソン・サダイキスは個人的にあまり(初?)なんですが、コレがまた役に合ってるというかイイ感じにハマってて良い。



…なんて書きましたがコレ、看護師役が

『エリザベス・オルセンです。』

ええ、そうですよ!
エリザベス・オルセンで検索しましたよ!!
エリザベス・オルセン万歳!!!



…若干取り乱しました。

でも眼が赤く光らずサイコキネシスを使わないエリザベス・オルセンも良いですよ!
いかにも"居そうな感じ"なんです。


コレつまり配役と力量が噛み合ってるって事だと思うんですわ。


まぁストーリーにひねりとか無いので何処かのシーン、何かのシチュエーション、印象に残ったセリフetc.こんな感じのヤツが観た各々に刺さる…って事がないと地味/普通/有りがちで終わるかも知れません。

ただ、刺さるとかなり心に響く感じの作品にはなってると思います。



フィルム製造販売終了/最後の現像取扱店にマニアや写真家が大量に集まって来たという事は事実でソレが新聞記事になり、そこから生まれた作品。

Netflix案件ですが撮影もフィルムだそうで。

ソレを知って観るとエンドロールに出て来る写真が何とも感慨深くなった

…のはワシだけ?w


まぁ結局、ワシは好きだぞ!この映画。