ヤマ

さようなら、コダクロームのヤマのレビュー・感想・評価

さようなら、コダクローム(2017年製作の映画)
3.5
音楽プロデューサーの仕事で窮地に立たされたマットの元にゾーイという看護師の女性が現れ、疎遠になっていた彼の父親ベンが末期癌で余命数ヶ月であることを告げる。ベンは著名な写真家だったが、製造中止となったフィルム、コダクロームを現像するため最後のラボが残るカンザスまで旅を共にしてほしいと願っているという。家庭を顧みなかった父に対してわだかまりを抱いていたマットは渋々ながらもベン、ゾーイと共に旅に出る。
断絶してなお、分かち難く、呼応し合う父と子の関係性。旅の成り行きを眺めつつ両者の心情にしみじみと感じ入る。
父親を演じるエド・ハリスの、人生におけるあらゆる想いや感情が凝縮されたような佇まいが非常に印象的。
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