あちゃん

ブレス しあわせの呼吸のあちゃんのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.0

28歳でポリオを患い人口呼吸器無しでは
生きられない身体になりながらも
妻の献身的な愛に支えられ
前向きに人生を謳歌した主人公の奇跡の物語。


‎𓂃 𓈒𓏸


この物語は映画プロデューサーである
ジョナサンの両親の実話だ。

彼の父親ロビンはジョナサンが生まれる前に
ポリオ患者となり余命数ヶ月と宣告された。
当時のポリオ患者は人工呼吸無しでは生きられず
死ぬまで病院で寝たきりのままだった。
そんな中、ロビンは妻ダイアナの手を借りて
自宅療養することを決意する!



人工呼吸が止まればロビンは2分で死に至る。
ほんの少しも気が抜けない。停電でもダメだ。
犬が暴れてコンセントを抜いてしまって
気づいて貰えず死にかけたりもした。

それでもロビンは妻や友人達に支えながら生きた。
人工呼吸器付きの車椅子や
車椅子ごと助手席に乗れる車を作り
スペインに旅行に行ったりもした。
旅行中に人工呼吸器が壊れても
手動で空気を送り続けた。



誰も出来ない、出来るわけが無いと思われることを
ロビンとダイアナは楽しんでやったんだ。
そしてそれが現在の医療や福祉にも影響されている



ラストのシーンは賛否両論ありそうだが・
殺してくれと言ったあの日から
ロビンは自分が出来る最大限のことをして
2人が許容できるギリギリまで生きたんだと思う

28歳から36年間。
当時のポリオ患者として1番長く生きたんだ


人生楽しんで多くの友人や家族と
サヨナラパーティをして死ぬ。
こんな幸せな最後は他に無いだろう。

素敵な作品でした。