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ブレス しあわせの呼吸のchipのレビュー・感想・評価

ブレス しあわせの呼吸(2017年製作の映画)
4.1
1950年代、人一倍運動神経が良くて明るく、人気者、しかも結婚したばかりのロビン・カベンディッシュ28歳。突然ポリオを発症して前進麻痺に。しかも呼吸器無しでは生きられない....

そんな状況の中でも
「生存するだけじゃなくて、人生を生きたい」と望んだ彼。
彼の友人たちが工夫して意思を伝える道具を作ってくれる。
妻は献身的に看護してくれる。
外出もしたいと彼が望めば、呼吸器付きの車いすを作ってくれる。
彼の周りには、愛がたくさんあった。

車いすのまま、スペインまで飛行機で行って...
山の中で呼吸器が故障したとき、現地の人たちが集まってきて励ましてくれたり...呼吸器は手動で…大変なんだ、これが。でもなんかお祭りみたいで(笑)
彼には人を惹きつける力があるようだ。
山々にフラメンコギターの音色が響いていた。

病気もの、とかく暗くなりがちでけど、これは全く違った。
バックに流れる音楽も明るくて、笑顔がたくさんあって、
青空が広がって、美しい自然もたくさんあった。

ラスト
妻が彼に言った....
「あの時生きることを選んでくれてありがとう」
彼の親友が言った...
「君に会うと元気になれるんだ~それは君よりマシだということじゃなくて、君から力がもらえるんだよ」

人の助けが必要な彼が、実はたくさんの人たちの支えになっていたのですね!

彼の呼吸器付き車いすは、その後多くの重症患者を救ったそうです、重い病気を患っていても人生を生きるために。。。
この作品のプロデューサーは、彼の一人息子ジョナサン・カベンディッシュです。
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