第一印象は『式日』。いちいち現実に引き戻されるのでピエロのカツラもうちょっと上手く着けてほしい。芸術的で少し俺様で優しく儚げな目をした高橋一生がハマり役。中盤からの映像は『レクイエム・フォー・ドリーム』を思い出す。映像的なお洒落さ珍しさは伝わる。繰り返されるピカピカ映像は眩しい。台詞に比べて音楽が大きめ。妄想と現実。ストーリーはさておき面白いものを見せてくれればそれで良い。セリフも映像も恥ずかしく感じて最後までハマれなかった。背中合わせはその極み。終盤へ進むほど不要な要素が増えた印象。厨二テイスト好きだけど、すかした感じの厨二はまた違うのだという発見。もう少し熱量が欲しかった。
