ヒロシー

劇場版 フリクリ プログレのヒロシーのレビュー・感想・評価

劇場版 フリクリ プログレ(2018年製作の映画)
1.5
『フリクリ プログレ』は『フリクリ オルタナ』の数十倍面白いと思います。しかし『フリクリ』は『フリクリ プログレ』の数百倍面白いと思います。さて、『フリクリ オルタナ』は『フリクリ』の何倍面白くないでしょう…。Twitterで回ってきた感想「プログレはフリクリの続編をやろうとして精一杯失敗しているから潔い」がしっくりくるよ。

各話のグダクダのなさがここまで爽快だとは思わなかった。だけどこれは1話ごとに監督が違うからじゃないかなと思ったり。つまり上村泰含める7人は、30分なら上手く作れるけど2時間やらせるとグダグダになってしまうって事じゃないかな。鶴巻和哉の偉大さにため息。あ、岩井秀人は榎戸洋司と比べるつもりもありません。

とにかくフリクリ続編二作の最大の失敗はハルコ(ラハル)の怪しいお姉さん像を勘違いして「学校の教師」にしてしまい、その結果主人公達に上から説教をかますキャラにせざるを得なくなった事でしょう。更にプログレでは完全に「恋する女」になっている。学校の教師も、恋する女も、完全にハルハラハルコと真逆の存在だって何で分かんねえのね。

つまりね。
『フリクリ』の最大の魅力は、
小学生らしい小学生も、
女子高生らしい女子高生も、
まして宇宙人らしい宇宙人も、
出てこなかった事なのに、
女子高生を女子高生らしく悩ませ、
中学生に中学生らしく中二病を発病させ、
宇宙人も「人」らしく怒ったり泣いたり恋をしたりさせる、
最大の勘違いをしちゃってるんだよ。

林原めぐみは流石だなぁとしか言いようがない。問題は沢城みゆき。彼女の力の半分も引き出せてない。6人とも今やってる『ゲゲゲの鬼太郎』観て来い。
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