いやー面白かったですね、トップをねらえ！3。
え、違う？
じゃあ劇場版女子高生ガールズハイ？
あれ？
すみません。
自分でも観終わって明るくなった客席で一瞬考えたんです。
あれ、これフリクリだったよな？って。
いえね、私は新谷ハル子と2018年にもなって新たに出会えたってことで大変満足なわけです。
とは言えですよ。
ハル子、要る？
もっとハル子の芯を感じたかった。
全編通して動きも良かったし、色んな姿が観られてとても嬉しかったですし、
私はまだバリバリのお子さまなので作中の男どもには嫉妬を禁じ得ませんでした。
お互い理解してるみたいなこなれ感が出てた月見おじさんは俺が店員だったら覚悟しておけよ。
そんな感じで出て来るにはくるんですけどね。
説教臭さを除いたらいまいち印象が薄いような気がするのは私が女子高生では無いからでしょうか。
生まれ変わって出直せと。
脱線。
フリクリって、って考えた時に当然色んな角度があるんでしょうが、私は「ルールの中ではルール無用」みたいな印象もあるわけです。
ちゃんと下地も骨組みもあるけど肉付けは何しても良いぞって。
その点で言えば今作は完璧に設計図通りって感じですね。
ルールを遵守しそれ以外の行動は取らないようにという印象がありました。
その映画だけを観る、映画は本来それが当然ですが、フリクリだけ観に行った人はどうだったんでしょうね。
普通のアニメとして切り替えられれば型通りの楽しみはあったように思います。
その映画自体は実に形式的。
石橋を叩いて渡るようにごりごりの様式美。
安定しているものをOVA形式で一人一人スポット当てながら安定させて行くんだからそりゃ安心はできますよ。
そういう意味で普通の女子高生モノのアニメとしては良かったと思うんですね。
ただし、が付きますが。
本編前の予告でプーさん観て泣きそうになってたおかげで5話はキテましたね、これがプーさんの映画だったら危なかった。
まあまあ、ガワは良くも悪くも「オルタナ」って感じでしたね。
別という意味をそのままフリクリ自体に当てはめるなら良かったと思います。
狙いだろうものは他のところに発見されますが。
試写会のおかげでプログレの方を先に観ていたんですが、オルタナが先だったらプログレの印象も全然違うね。
この順番ならプログレそのものの意図も汲みやすいし続編という意味でも多少印象は良くなった。
これらのフリクリ観たい人は是非オルタナ→プログレが良い。
あと最後に音楽なんですが。
私はi think i can が好きで何度か頭でかかりながら観てたのだけど、本編どこでかかってたのだろうか。
好きならそれくらいちゃんとしろって意見もごもっともで何にも言えないけど、オルタナはちょっと音楽の印象薄い気がするね。
