世界を股に活躍するピアニスト「フジコ・ヘミング」の人生を描いたドキュメンタリー作品。
人生とは時間をかけて私を愛する旅
パリに住むフジコ・ヘミングさんの日常、愛する猫と過ごし、愛する家族の写真を眺める。
気に入っている古い街並みを散歩して、お茶をして、「天使がいるかもしれないから」と路上に座る人にカンパする。
世界中のピアノに会いに行く。
ニューヨーク、シカゴ、チリ、アルゼンチン、日本。
音楽を待っている人達に1番 綺麗な音を届けようとしている姿。
弾く曲の想い出と対話しながら、愛おしい過去を大事にする姿。
私＝私を作った全てのもの。
ピアノ、建物や環境、街並みや想い出、両親。
それらに対する愛情が伝わってきました。
訪れた街で佇むフジコさん。孤独な感じもするけれど、温かく迎えてくれる友人がいたり、愉快な弟さん、そして寄り添ってくれる猫と犬。
繋がりを大事にするように、昔からの曲をピアノで練習して大勢の人達に届ける。
フジコさんの魅力が、この映画を観て充分に伝わってきました。
とても良い映画でした。
