《2018#192》
60代になってから世界に見いだされたピアニスト、フジコ・ヘミングのドキュメンタリー。
フジコ•ヘミングさんの事は知ってますがピアニストということだけでピアノの演奏を聴いたこともなく。ただ、遅咲きのピアニストで聴力を失っている位のぼんやりとした認識しかなくて。
今作当初、観ようか迷ってました。眠たくならないかな~とか😅
でも評価は良いし、フジコ•ヘミングさんの事を知ってみたいと思い鑑賞しました。
眠たくなるかもという心配は杞憂に終わりました。
フジコの生い立ち、パリの自宅の様子、コンサートの裏側、ピアノの練習、愛猫•愛犬、弟の大月ウルフ、子供の頃の絵日記、世界各地にある思い入れのある家など興味深く観ることができました。
フジコが弾くピアノの曲が何曲も流れ心地良かったです。音色は素敵で温かみを感じました。
ピアニストの指って、スラッと細くて長いイメージでしたがフジコの指は真逆で驚きました。でもその指が鍵盤を奏でる様は素晴らしくて♪
幼い頃父と別れたり、ハーフということでいじめられたり、ピアニストの母からの厳しいレッスン、一時期両耳の聴力を失いながらも(今は左耳の聴力が40%回復)ピアニストの夢を諦めなかったりなど、過酷な人生を歩んでこられたフジコを知ることができました。
観てよかったです♪
80代になった今でも年間60本のコンサートをこなし、世界中を巡るフジコ。
お洒落で綺麗な物が好きで、家の内装も自分好みに飾りつけ素敵だなと思いました。
フジコが弾く劇中で流れる曲で特に印象に残った曲は「ラ・カンパネラ」「月光」「月の光」。
もう上映が終わっている地域が多いと思いますが劇場での鑑賞をお勧めします。音にも浸れる素敵なドキュメンタリーでした。
劇場鑑賞#91/2018