カーキ色のMA-1に、ヘインズの白ティー。リーバイスの501にケッズのスニーカー。アメ横で大量に売っていたパチモンのレイバン。36年前、最初のトップガン公開時には、こんな格好の野郎が街には溢れかえっていた。自分もその一人だった。
劇中で使用されたKawasaki Ninjaは、大型免許も金もなかった貧乏学生に手の届くはずもなく、中古のZ400GPで基地の脇を走らせるのが精一杯だった。
あれから36年・・・。駄作でもいい。やってくれたことに感謝しよう。そう言い聞かせて劇場に着座した。
オープニングから、ぞくりとする。そこからの展開は、もうこれ以上何も望めないほどの完璧さ。期待に応える、いやそれ以上のことをやってのけた制作スタッフには感謝の言葉しかない。
前作同様、スティーブ・スティーブンスが切り裂くようにギターで奏でるテーマを耳にしながら、どこまでも続いていくような余韻に浸る。
劇場で観て心から良かった。これから何度も観ることになるだろう。文句なしに今年のベスト!!
大型自動二輪免許は今なら持っている。Kawasaki Ninja、手に入れようかな。アヴィレックスのG-1、ヘインズ、501はあるから、レイバンを手に入れて、基地の脇を走りに行くか!!