トム・クルーズって、
いい役者になったなって。
もちろん、ずっとスターではあるん
だけど、いい役者になったなって。
いい顔で笑うじゃん。
そんな泣き顔出来るんだねって。
（ライトスタッフ）でサム・シェパードが
演じたチャック・イェーガーを思い出す。
あの映画のチャックもまたパイロットと
して生きた世界で初めて音速を超えた男
だった。マッハ1を目指したチャックと
マッハ10を目指すマーヴェリックが
どうしても重なる。おまけにチャックも
また、無鉄砲にマッハ1以上を超えよう
としていなかったか。パイロット、
飛行機乗りへの最大級のリスペクト。
それを見届けるのがエド・ハリスと
言うのが、エモいね。
同じく（ライト・スタッフ）で英雄
（ジョン・グレン）を演じたエド・
ハリス。これはただのキャスティングと
は言わない。粋な計らい。もしくは
パイロットたちへのセレブレーションと
言うのではないのか。
良かったです。素晴らしかったです。
単純にどこまでも面白かった。
観る前は、ヴァルを無理に引っ張り出す
ことないのに？と思ってたけど、ダメだ、
トムの言う通りヴァルがいなきゃダメだ。
いいシーンだった。トムもヴァルもベスト
アクトだった。
冒頭の部屋の壁いっぱいの写真。
ペニーとの会話に見えてくる、
マーヴェリックの生き様。
過ぎ去った時間をペラペラ喋ることなく、
観る側に想像させ、少しニンマリさせて
しまうその語り口も、素晴らしい。
