tatsu

トップガン マーヴェリックのtatsuのレビュー・感想・評価

4.5
面白すぎました。

昔のシリーズ物の続編やリブートブームって、過去作への目配せをしてファンを喜ばせる物が多く感じ、それはそれで美味しく頂きつつも「本当にこれでいいのかな?」と映画としてどうなのか?と考えさせられる事が多かったのですが、今作はたんなるサプライズに留まらず、しっかり現代に続編を作る意義を感じる作品でした。

まず、戦闘機に人が乗る戦闘は終わり、これからはドローン機が主流になるという点が、役者がアクションをする時代の終わりと重なり、「でも今じゃない」とトムが自らの行動で若い世代に継承する姿には感動しました。

また、今後の機械化や自動化の波に、「人間のチームワーク」がまだやれるじゃん!という勇気をもらえるような内容にもなっていました。

前作のドッグファイトは、実際の戦闘機を飛ばした映像と、スタジオでのコックピットシーンを合わせて作品にしているわけですが、今作はトム・クルーズも自ら戦闘機に乗り、若手メンバーも実際に訓練を積んで戦闘機に乗りながら、コックピットにIMAXカメラを搭載して撮影してるみたいなので、没入感が半端じゃありませんでした。正気じゃないぜ、トム・クルーズ・・・笑 なんなら若手メンバーのトレーニングメニューまでトムが考えてたって言うんだから。本当にすごい。

それだけ、映画にアツく本気で面白い映画を作ろうという気合いが映像からビシビシ伝わってきて、泣いたり笑ったり驚いたり、忙しい映画でした!ちなみに自分は、理由は分かりませんが冒頭5分くらいから既に泣けました。笑

リアル政治的としてみると、国際法的には先制攻撃はどうなの?問題などちょっと微妙なシーンもありましたが、敵がかなり抽象化されていて(敵パイロットがタイ・ファイターパイロットみたいだったり)そこはフィクションとして観る事ができました。

私は1作目にまったく思い入れが無く、今作をみるにあたり、一応前作を予習してから望んだんですが、正直80年代の時代感もあってか、ちょっと半笑いにさせられるシーンも多かったりしたのと(例えば唐突なロマンス)、今作だけ観ても過去に何があったのかというのはなんとなく分かる作りにもなっているので、とりあえず劇場で鑑賞できるうちに絶対に映画館に行くべきです。

まだ未鑑賞で、Filmarksで他の人のレビュー参考にして行こうかどうか悩んでいるそこのアナタ、俺が保証する。絶対おもしろいから今すぐ行くんだ。あとIMAXで観るんだ。
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