もも

トップガン マーヴェリックのもものレビュー・感想・評価

4.4
この映画において、最も重要なポイントはどこか、阪本順治や崔洋一に質問したら何と答えるだろうか
おそらく「主人公とルースターの絆……?」みたいなことをボソボソ答えたあと、「金があれば俺だって……」みたいなことをブツブツこぼすだろう
それが違うのだ
最も重要なのは、主人公が立てた作戦計画なのだ
本作は広範な客層を呼びこむため、敵国の存在をわざと曖昧にしている
だからミッションのディテールを作り込むことで物語の強度を生み出している
そして、候補生の葛藤のドラマや、迫力あるCGも作戦計画を軸に組み立てられている
つまり、アクション映画において重要なのは、方法や手段ということを作劇の基礎に置き、そこを作り込むことなのだ
それがわからず、「俺の魂をぶつける」みたいな幼稚な態度で映画作りに臨むから、お前らはゼロ年代に醜態をさらしたのだ
わかったか、阪本? わかったか、崔?
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