Smoky

トップガン マーヴェリックのSmokyのレビュー・感想・評価

3.2
36年ぶりの『トップガン』は、36年前のファンの期待を裏切らないよう創られた完璧なマーケティング映画。
 
彼らが求めるのはストーリーよりもスタイル、リアルさの追求は状況設定よりも空中戦。だから、取って付けたようなわざとらしいオープニングも、途中から『ライトスタッフ』(エド・ハリス!)と『スターウォーズ』が混ざってくる物語の展開も、最後はジェームス・ボンドのように敵国の戦闘機を奪って帰還することも大した問題ではない。36年前の自分だって、トム様に憧れてレイバンのアビエイターをかけたら「タモさん」と言われ、GP900Rに乗りたくてバイク免許取ったのに更に限定解除が必要だったことを後で知ったクチだから、そりゃ劇中でF14 トムキャットが出てきた時は声出ちゃいましたよ。
 
…でもね、36年間の間に「ならずもの国家」の「ウラン濃縮プラント」を破壊するために、いきなりトマホークぶち込んで、奇襲攻撃を仕掛けて成功するのを見せられても「イエーイ!」とは思えない人間になったのもまた事実。なんだろう?高校の同窓会で地元に残った友達に会ったら、今だに高校生のノリで辛かった…みたいな。
 
残り40分(作戦開始後)は複雑な気持ちになりながら鑑賞。だったら名曲「Mighty Wings」も流してくれよっ💢
 
Smoky

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