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金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストのkazuのレビュー・感想・評価

3.9
1923年の東京、有楽町。社会主義者たちが集うおでん屋で働く金子文子(チェ・ヒソ)は朝鮮半島出身のアナキスト(無政府主義者)、朴烈(イ・ジェフン)に出会います。日本の植民地の出身だった朴烈は日本で差別を受けることも多く、権力や当時の政府に対する憤り、そして社会を変えたいという強い意思を持っていました。文子は、そんな彼にひかれ、同志となることを決意します。その年の9月1日、関東大震災が発生。10万人を超える死者・行方不明者が出て東京は大混乱に陥ります。当局は震災による人々の不安を鎮めるため、朝鮮人やアナキストらの身柄を無差別に拘束。朴烈や文子たちも投獄されてしまいます。。。

『アナキスト』や『無政府思想』が判らなくても割りと理解しやすく作られてます。また重く固いテーマなんですが意外とコミカルな場面が多く、上手く映画の中へ引き込んでくれます👏

当時、朴烈が22歳、文子が20歳・・・98年前の20台は、こんなにも逞しく力強いのかと脱帽するばかり!

それから文子役のチェ・ヒソの演技が上手いこと(キュートだし💕)日本語の違和感もなかったので、はじめ日本人かと思いました。調べてみたら幼少期に5年間、日本で暮らしてたんですね。セリフに関しては彼女いわく、日本語なまりの韓国語を話すほうが難しかったようです😲

金子文子を知るきっかけになり、とても良かったです。『スウィング・キッズ』が好きな方なら楽しめる作品かもしれません🤗
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