Iwa

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストのIwaのネタバレレビュー・内容・結末

3.0

このレビューはネタバレを含みます

時代背景や思想を丁寧に描くというよりは、テンポよく進むといった印象。

キャラクターに愛嬌があり、見やすい。悪役の水野男爵も気持ち良いくらい(劇場型過ぎ笑あからさまだよーもっと陰湿でも良いのに)だし、扱ってる背景に比して後味の悪さが極端に少ない。拷問など血みどろのシーンもないし。

文子と朴烈の関係も(現代的で)良い。お互い対等に尊敬し合う感じ。美男美女だし…
裁判のシーンも小気味良い。

しかし、同じことが昭和に起こってたら、また違ったんだろうなあ……

密偵もだけど、最近の韓国映画はこの時代を描くのがうまいな。面白いって訳じゃなくて、バランスが取れてる。日本人が見て嫌な感じがしない(右翼は無理だろうけど)。プロパガンダとして洗練されてる。プロパガンダが悪いわけじゃない、ニノチカだってそうだし。

ただやっぱ名作はないんだよなーバランスが良いの裏にエンタメすぎってのがあって。
鬼が来た!とかあのくらいのを一緒に作ったら面白そうなのにな。無理だろうな。
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