金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキストの作品情報・感想・評価

金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト2017年製作の映画)

박열/Anarchist from Colony

上映日:2019年02月16日

製作国:

上映時間:129分

3.9

あらすじ

「金子文子と朴烈/朴烈(パクヨル) 植民地からのアナキスト」に投稿された感想・評価

左隣の人がアナキストだった
hahwa

hahwaの感想・評価

4.0
歴史を知ることの大切さ、無知の怖さを再確認できる映画やった。今の自分がこんなに強い思想だとか信念を持ってるかと考えさせられた。絶対繰り返されたらあかん歴史やしみんなが知るべき事実やと。
マオ

マオの感想・評価

4.1
鑑賞前にきいたセッション22でプレイディみかこさんの著書「女たちのテロル」の紹介されてた。そこで金子文子のことも話されててテンションあげて臨めた。

大逆事件といえば幸徳秋水、くらいの知識しかなかったから知らないことばかりで驚き、怒り、たまらない気持ちになった。
終始いたたまれない気持ちではあったけど二人のパワーと怒りだけではない絶妙な演出に救われた。

法廷での裁判官の衣装が見慣れなくてえ?ってなった。当時の法服は(私には)とても大陸的に感じられ裁判のちぐはぐ感が増幅された。

二人は何もやってない。事前の計画の状況だって曖昧だ。当時の法律では計画段階でもアウトだかららしいけど、この間成立した共謀罪もこんなんだったはず。花見に地図と双眼鏡はマズいとか。

あの頃からちょっとはマシになってるのかなあ。

今この映画みることができて本当によかった。
mountain

mountainの感想・評価

3.5
チェ・ヒソさんの金子文子の演技が見ていてワクワクした。この前のアジアン映画祭で観客の皆さんにこの映画見ましたかーって聞いていた時に、周りの人達が微笑ましく笑顔で良かったよね〜と言い合ってたのは、人々を惹きつける、時々クスリと笑える映画だったからだと思いました。
日本人としてこの時の事、謝りたくなる瞬間もあったし、悲しくなる時もあったけど。
メタ壱

メタ壱の感想・評価

3.3
1923年、文子と朴烈の恋愛と関東大震災をきっかけに大きく変わった二人の運命を描いた、実話を基にした作品。

民族の奮起とアナキストとしての強い意志を持った朴烈だけれど、観客の心を打つのは、そんな朴烈に全てを捧げるというもしかすると彼以上に強い意志をもった文子の姿なのではないでしょうか。

芯のぶれない、ある種の自信を持った強い女性ってなんだかすごく魅力的にみえるんですよね。

また、この作品で考えさせられたのは作品を観る視点について。

多くの人間としての普遍的なテーマを扱った幅広い人にある程度同種の感動を与えられる作品と比べると、この映画はその逆。

本作は韓国映画であり、民族的な要素がかなり強い為、同じ作品でも韓国人が観るのと日本人が観るのとでは受け取り方が全然違うように思います。

正直、日本人の僕としては観ていてシンドイ場面も多々ありました。
なので、この作品を観るにあたって自分の価値観を拡張する必要がありました。
一方の視点でみるのではなく、もっと広く俯瞰的な視点と価値観で観なければ一本の映画作品として客観的に考える事が出来ないと思ったからです。

それはなかなかに難しい作業ではあったものの、この事は自分にとって新しい体験であり、今後の映画ライフに影響を与えたような気がしてとても有意義な経験になった気がします。
Rosalie

Rosalieの感想・評価

4.0
金子文子役のチェ・ソヒさんの
溌剌とした演技が素晴らしかった!
文子の魅力を
余すことなく伝えてくれたと思います。

「権力への抵抗」や「人間の平等」に
焦点化されていることで
思想や信念を貫くふたりの高潔さが
表現されていました。

民衆に罪はない。
所属や人種ではなく
個人の心のあり方が問われる中、
金子文子は、
その象徴として輝いています。

恋愛に重きを置くのではなく、
同志としてのパートナーシップが
中心というのも良かった。

関東大震災後の
15円50銭…の場面では
本当に胸が痛くなりました。

その後に、
韓国の方が演じる日本人が
登場しますが、
どの方も発音が完璧で
びっくりしました!

金子文子役のチェ・ソヒさんや
水野役のキム・イヌさんは
日本に住んでいた経験や
在日3世ということで
日本語が堪能でいらっしゃる
そうですが、
それにしても
この滑らかな発音は凄い!
その他の方も!

文語体のような語り口も多く、
難解な語彙も散りばめられていましたが、
イントネーションに気を取られ
集中を欠くということもなく
鑑賞できました。
ほんの少しのニュアンスで、
韓国の方が演じられているのだと
分かる程度です。
そこにも感動してしまった…

正義や自由を求めて闘った
両国の魅力的な人々が描かれています。
迸るような熱い生命力を
感じる作品でした。
不自然な唐突さが醸し出す凄み。
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