矢吹健を称える会

エンドレス 繰り返される悪夢の矢吹健を称える会のネタバレレビュー・内容・結末

3.2

このレビューはネタバレを含みます

 中盤ぐらいで「うーむ」と思いはじめたのだが、どう考えても、この結末に落ち着くしかない物語である。なのでまあ、これはこれで胸を動かされないわけではないのだけれど、良い大人が何をやっとんねんという感じは否めない。

 それでも前半はテンポが良く、特にタイトルが出るタイミングが素晴らしい。「3人目」登場のシーンもグッとくるものがある。ただし中盤以降だんだんエモくなってきて、『恋はデジャヴ』や『ミッション:8ミニッツ』のように、時間のループをパズル的に攻略していく要素が薄れてしまうのは、このジャンルを愛する者としては残念である。あと子供が出るシーンの演出がきついとか色々あるけれど、でも80分強でこういう面白い映画が作れるのは今の韓国映画界の強みという感じがある。