ベルサイユ製麺

エンドレス 繰り返される悪夢のベルサイユ製麺のレビュー・感想・評価

3.3
機内でCAにサインをねだられる男、名はジョンヤン。世界的な名医にして大変な人格者として知られる。久し振りに帰国、娘ジュンヨンの誕生日を祝ってあげたいのだが、つい1人にしてしまいがちの娘はヘソを曲げている。
中央公園、12時。娘との約束に遅れまいと車を飛ばし、公園のすぐ手前の大きな交差点。視界に入ったのは工事資材に突っ込んだタクシー。…見捨てるわけにはいかない。直ぐに駆け寄り、応急処置。運転手は助かりそう…、だが後部シートの女性は既に。暫くして駆けつけた救命隊に引き継ぎ、ジュンヨンの携帯に遅刻の侘びの電話をする。
「ジュンヨンか?すまない。」→「もしもし!どなたですか⁉︎」→「?」→「もしもし‼︎」
…電話口から聞こえる知らない男の声。近い。声の方を振り返ると携帯を手に呼びかける救命隊の男。人だかり。ゆっくりと近寄ると、そこには白いシートをかけられた少女の姿が…

「!」
機内で目を覚ます。CAが雑誌片手にサインをねだってくる…。

と、こんな感じのタイムリープ物です!なんせ開始20分位で軽く3回はループするので、この展開そのものがネタバレって事は無いと思います。
基本的には『オール・ユー・ニード・イズ・キル』とか『ミッション8ミニッツ』みたいな、死にゲーをひたすら学習して少しづつ良い展開にする物語で、まあそんなに目新しくもないかなー?とか舐めてたのですが、中盤くらいで全く想像外の出来事が起こります。思わず声出たよ!
この辺書いちゃうと面白み半減なので、自重しますが、なんかレビューがフガフガしちゃいますな。
で、更に後半でこれまた全く想像のしようが無い事実が発覚して、やはり声出た!これも書けないので、もうレビューはフガフガしっぱなし。
それにしても、よくこんな事考えるものですねぇ。韓国映画、バイオレンスは言うに及ばず、コメディも、激シリアスなヒューマンドラマも恐るべきハイレベルさなわけですが、加えてSFドラマもこの発想力とは…。

シナリオは抜群。編集も驚異的。実力派俳優の演技対決も良し。特撮(少女が○○られるシーン!)もハイクオリティ。韓国名物血みどろ&公道カースタントも有り。更に90分というコンパクトさ!…これは完璧!と言いたいところなのですが、肝心のタイムリープの理屈が、自分の理解力のせいなのか、何も無い…ように思える。とにかくタイムリープするんです!
うー。そこさえ上手く飲み込ませてくれればなぁ。フガフガ。
でも、充分おススメですよ。皆さんビックリして下さい!声出る。