Xavier

サンキュー・スモーキングのXavierのレビュー・感想・評価

サンキュー・スモーキング(2006年製作の映画)
4.5
その男、話術で世間を煙に巻く…
タバコ研究アカデミーのPRマン、ニック・テイラーは、喫煙者たちの権利を守るために、またタバコと健康悪化に因果関係が無いことを説くため、日々奮闘している。そんな中、嫌煙派のフィニスター上院議員がタバコのパッケージにドクロマークを記載する法案成立を熱望。
ニックは、それを阻止するべく色んな手を使い対抗していくが…
ザックリ言うとストーリーはこんな感じ
この作品は、出演者のクレジットがタバコのパッケージ風で始まる。
これがかなりクールでカッコいい!
そんなオープニングにも負けず劣らず、ストーリーの方も抜群に面白かったなぁ

まずなんと言っても、この作品の主人公
ニック・テイラーが凄いんだよね。
どんな逆境に立っても、時には笑顔を見せながら、それに対して軽やかに対応していく。真実の中にちょっと"皮肉"を加えた彼の話術は聞いていても"なるほど!"って感じしか受けない。
かなり仕事の出来るPRマンだと思う。
態度も嫌みじゃないしね
でも、そんな彼でも弱点はある。
物事を深刻に考えない事と魅力的な女性に弱いこと。
その事が、彼の運命に大きく関わって来るんだけどね。

この事はWikiで知った事なんだけど、この作品、タバコがテーマの作品なのに、
一切タバコを吸うシーンがないそうだ。
言われてみれば、確かにそう。
作品自体、16年も前の作品なのに、コンプライアンスが厳しくなった現在をあたかも、予知していたかの様ですごい!

まぁ、それにしても面白い!
ただただそう思える作品でした

そういえば、ニコチン・パッチって恐ろしいね。使い方によれば死んでしまうかもしれないって、知らなかったなぁ…
Xavier

Xavier