これまたすごいなぁ。これ。
まずは、編集の力。
序盤はポップに、イメージはエドガーライトの感じ。カットを細かくして、サクサクと進めていき、モノローグをそれに重ねていく、と。
ストーリーは、とにかく喫煙者と非喫煙者の争いをコミカルに描いているだけなんです。が、主人公が口のうまいタバコのセールスマンなのに、単にタバコはいいぞー!って話でもなくて、むしろ作中の登場人物がタバコを吸う描写が一切ないんです。
なのに、タバコの映画にしてるんだから、お見事。
喫煙を煽る描写や言動には徹底して配慮しながら、タバコを吸わないのがいいとも言い切っていないんですよね。つまりは、自分の見識で正しい方を見極めろ、と。中立的にまるーくおさめた感じ?ラストも然り。
それにしても監督の年齢と題材のわりに見事なつくりです!