はちべー

寝ても覚めてものはちべーのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
3.8
あとからジワジワくる作品でした。
同じ顔の二人の男、実は血が繋がっていましたみたいな展開があるのかなと、気楽に観ていたら全然違っていた(笑)

同じだったのは朝子と麦。中身がそっくり。
言葉を発せずとも通じあうものがあったから、あんな出会いで惹かれあい、バイクで転けて周囲に人がいるのにキスするのもあり得るのだなと。
東出さんの麦の演技、宇宙人ぽかったですもんね。

河原で朝子が亮平を追いかけるところを、かなり遠くから雲の影と一緒に撮っていたシーンが印象的でしたが、それも宇宙人の目線と考えると面白い。

朝子がしでかしたことのほうが、麦よりもよっぽど酷いってところが興味深かったです。

朝子や麦みたいなのは現実にも存在しますよね。
他人の痛みなど理解出来ないから反省もせず、同じようなことを繰り返す。関わらないのが一番。
「逃げろ!亮平」なんですけど、ヤツらは自分を許してくれる人を見つけるが得意だったりするから。

恋愛映画というよりホラーに近かった。
2019/10/27
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