ペイン

寝ても覚めてものペインのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.5
棒と言われがちな東出昌大が遂にベストアクトを叩き出した。

冒頭、キム・ギドクの「悪い男」ばりの出会い頭の強引なキスでこれからただならぬ映画が始まる予感がした…

それ以降は一旦よくある恋愛青春映画的展開を魅せるが、中盤ガラッと作品の毛色が変わる。具体的には言わないが3.11を取り入れたのは間違いなく成功だと私は思う。

東出昌大を唐田えりかが追いかけるロングショットは忘れがたいほど美しい奇跡的なショット。

終盤の“それ”は「ゴーン・ガール」のラストに匹敵するほどの衝撃。天才、濱口竜介監督の堂々たる商業デビュー作。
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