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寝ても覚めてものtower1209のネタバレレビュー・内容・結末

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

ベストは伊藤沙莉だった。女王の教室に出ていた頃が懐かしい。

巷ではホラーだとか、狂気だとか色んな意見があるみたいだけど、自分を止められずに衝動的に動いてしまうこと、結構あるんじゃないのかな。

春代が言っていた「感謝と愛情は違う」まさにその通りだと思う。感謝も愛情なんだろうから、理性と本能って言った方がしっくりくる気がするけど。一回本気で好きになって、突然理由もなく目の前から消えられたら、誰だっていつまで経っても整理できないだろうし、そんな人に突然「迎えに来たよ」なんて言われたら、そりゃ「ふざけんな」と思うけど、瞬間的に理性的になるなんて無理だろ。それが運命的な恋ってもんなんじゃないのかな。
でも朝子は帰って謝って偉かった。失うものの大きさに気付いたんだろうね。恋愛に限ったことじゃないけど、衝動的に発した言葉で、取り返しがつかなくなること、仕事や家族でもあるよなと。だからいくら腹が立っても、相手が間違ってるって思っても、ぐっとこらえてちょっと時間を置くことって大事なんだよな。起こしてしまった行動、発してしまった言葉、いずれも巻き戻せないし、後で後悔しても取り返せないこともある。相手に拭えない不信感を被せて、修復できない亀裂を生むことになるのだ。って、自分に引き寄せて考えた。
自分も朝子のように衝動的行動をとるタイプなので、自戒。しかしそれが必ずしも悪いと思っていないところが厄介。。。
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