(ほんとうは 0.5 ですが、ないので、) 1.0 。どこをどうほめて、擁護したらいいのかわからない。やはり『ハッピーアワー』と『親密さ』が特殊だったか。濱口映画としては『永遠に君を愛す』にも近い軽妙さのあるノリで、濱口竜介はたしかにこういうものも撮れるのだろうが、今後もへたに商業映画としてこうした及第点のドラマ映画を撮りつづけていくのであれば、それよりも、はやく『FLOODS』をつくりあげてほしいと思う次第である。
追記。いちばん気になったのは、震災と東北のあつかいかただ。はっきり言って、その二つのファクターはなくてもプロットが成立するだろう。まったく意味がわからないし、現実性や現在性を担保させるためだけに震災と東北というものをむりやり、恣意的に入れ込んでいるとしか感じられなかった。