いで

寝ても覚めてものいでのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
5.0
やっと2回目観れた。やっぱりとんでもなく「映画」を観た感がある。

理由の一つは驚くほど隅々まで作り込まれてるいる事。前半に友達の岡崎がコケたシーンでさえ後半の布石だったのかと思えるくらいよくできている。映像も素晴らしく出会いのシーンや地震後の二人のシーンも良かったし、終盤の走ってる2人を晴れ間が追いかけるシーンは本当に良かった。

正直、はじめはあらすじでうーん、東出くんが一人二役でうーーん、、冒頭の2人が出会うシーンんでうーーーんだったけど、それも今思えばスゴく映画的だなぁと思う。もちろん映画って作り物だし、実際は麦みたいなヤツはもちろん、亮平みたいにとんでもなくできた人もいないよと思うんだけど、でもその作られた世界の中では全く嘘がないようにと思えた。

終盤の朝子がある選択をする場面で、選んだ結果より全く迷いがないそのスピードに驚く。そこから最後まで正直1回目は少し腹が立ったりもしたが、あの場面でためらいなくあの選択ができる朝子はすごい。結局は当事者じゃない人間が何か言える事でもないし、そもそも考えたら朝子の中の理屈は通ってる。いや、朝子だけじゃなく麦も亮平もみんな最後まで芯は変わってない。

全て捨てられる朝子、執着しない麦、そして何も捨てない亮平

側から見て正しいかは知らないが、自分には正直だったんだろう。日常と非日常の境目がものすごく曖昧で、だからこそヒリヒリさせられた。

今日と同じような明日がくると思って生きてるけど、ほんの一瞬の出来事でその後の世界が変わる事なんてたくさんあるんだな