Cuma

寝ても覚めてものCumaのレビュー・感想・評価

寝ても覚めても(2018年製作の映画)
3.9
途端に、夏の匂いに包まれた。

彼女が生きている時代が、
自分たちの生きた時代と重なる。

愛も生活も、何もかもが一瞬にして崩れ去る不安感のなかで、ただ大切なものを大切にしなければいけないだけなのに。

信頼を失ったふたりの生きていく「これから」は、これから続く日常と酷似している。

人生においてどこを「夢」とするかが、選択で道を変えるのだろうと、今までが夢だったという台詞で考えさせられる。

大切にしていたからといって、許したからといって、自分の手元に残る保証はないのに、愛してしまうのが愛なんだろうな。
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