寝ても覚めてもの作品情報・感想・評価

「寝ても覚めても」に投稿された感想・評価


どちゃくそに面白かった。


なんとなくだけど、「南瓜とマヨネーズ」とやっていることは同じ感じがした。あれは、クソ面白くなかった。
だが、こっちは めちゃくちゃ最高。


その違いは、リアルさの使い方だと思う。

「南瓜とマヨネーズ」は、リアルリアルに映そうとしているのにもかかわらず、不自然なことが起こりまくる。そりゃ、ありえんわって突っ込みたくなるのは当たり前だ。

「寝ても覚めても」は、最初っからリアルに描こうとはしていなかった。不自然、非日常の連続。それが、とても良かった。
映画の空気全体が、夢のような、素晴らしい描き方であった。


東出昌大の下手だけど なぜか魅入ってしまう不思議な演技
唐田えりかの どこを見ているのか分からない謎な存在感


全てが完璧に観えた。
邪魔をするものが何一つない。
そう思っていたが、ただ1つ。ただ1つだけ。

猫のインサートを入れるところがド下手。

編集がただの猫好きなのか?って思うしかないぐらい 無駄な猫のインサートが多かった。
chip

chipの感想・評価

3.6
あの人が大事なんです!
朝子が言うと、
なら大事にしたらいいじゃない、それしかできないんだから....
岡崎のお母さんが言った。
それしかできない....
心に響いた。

本当に大事な人
間違いを繰り返してやっと気付いたけれど...

俺は一生朝子を信じない、
そう言われても、
大事にすること
彼女には
それしかできないんだから。

クッシーがマヤの演技をけなした後で
自分があきらめたことを続けていて
輝いているマヤに嫉妬していた...
と本心を語るシーンは良かった。
大人になってかなり時間がたった私、
夢を追い続けることとあきらめること
どちらも同じくらいに勇気が要ると思うけれど。


ネコが家にいて良かった!
憎いのになんで愛してるのっておもうけど 反対なんだよね 愛してるから憎いんだよね 朝ちゃんは最悪だよ ふわふわ同士のくせにどうして麦と生きていけないの 映画としての見せ方とか客観的なこと全然考えられなくて好き嫌いの点数になっちゃいそうだからやめた
朝子が許されないのがすごいよかった
くぅー

くぅーの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

my映画館2018#94> これまた感想を書くには厄介な作品ですね・・・もちろんいい意味で。

容姿が全く同じながらも、生き方が全く違う男を愛した女性のドラマだが・・・忘れられない好きになった人が過去にいるかいないかで、余韻は全く違うだろう。

朝子は自分に正直過ぎる女性で、最初に会った麦と同じタイプかと・・・よって、二人は衝動的に恋に落ちて付き合った。
逆に相手を思う亮平とは愛を育む形で付き合って行った。
そして、突然再び現れた麦に動揺し、本来の自分が一時的に現れたが・・・被災地でのやり取りで目が覚め、相変わらず自分に正直過ぎる麦と一緒に生活はできないと悟る。

そう、自分にも忘れられない人が居るので、あの母親の一言が印象的・・・朝ごはんを食べるためだけに、新幹線に乗って会いに行った男は、実は夫ではないとの告白があるが、そういう事かと。

結局は、寝ても覚めても、夢と現実、汚なさと綺麗さ・・・本作も表裏一体のドラマなのかと見終える。

この濱口監督、なかなか設定をあれこれ巧みにしてあり・・・お見事でした。

なお、俳優陣では、初見の唐田えりか・・・清楚っぽくも何を考えてるか分からない感が良かった。
二役演じた東出昌大・・・すっかりあの『予兆』っぽい不気味さがハマる様になってきた。
そして、山下リオに伊藤沙莉の助演っぷりがいいし、渡辺大知に田中美佐子らのサポートもナイスでした。
偶然のきっかけで知り合った大学生の朝子と不思議な青年 麦(ばく)。一目惚れのような形で惹かれ合い付き合い始めた二人。しかしある日、麦は突然姿を消す。数年後。東京の喫茶店で働く朝子は、近所の会社に勤める亮平と出会うが、彼の顔を見た朝子は固まってしまった。亮平は、急に自分の前から居なくなった麦に瓜二つだったのだ。

とても質の高い映画だった。
写真展とか演劇とかの素材や、冒頭の出会いの瞬間、亮平と朝子の震災時の再会シーンなど、下手に扱えば安っぽい少女漫画のような、薄っぺらい恋愛映画のような臭い作品になりがちな要素が沢山あるのに、少しも陳腐にならない。そもそも、突然行方不明になった前彼にソックリな男に出会い、言い寄られるなんていう超ベタな設定がベースであるのに、むしろそれがいかにも映画的な、映画でしか表せない形で上質に描かれている。ストーリーの語り口の巧みさも素晴らしいし、脚本(セリフまわし)もとても良い。全てが自然に、無理なく、進んでいき、観客を引き込んでいく。
この監督のセンスというか力量はただ者じゃないなと思う。

対照的な二役を演じた東出昌大は、ナイスなキャスティングだった。麦はミステリアスでつかみ所の無いキャラクターで体温があまり感じられない(おれの東出くんに持っているイメージはこっちの方だ)。一方、関西出身の好青年亮平は、優しさというか心根の良さが至る所に滲み出ている(閉館間際の写真展で朝子達を助けるシーンや、大地震の後の座り込む女性とか「電車は全部止まってるぞ」という若者達への接し方など)。これは東出の地の雰囲気そのままなんだろうと思わされる。

終盤の衝撃的な展開はこの映画(物語)の肝であるし、見る者の様々な感情や考え方を刺激し、それぞれの受け止め方、感想、もっと言うと、恋愛観や人生観といったものを呼び覚まし、揺り動かし、ざわつかせ、気持ちに波を起こす。そして、河辺の疾走と雨が上がり雲の移動とともに陽が河原の草むらを照らしていく遠景ショット、そこからのラストシーンはセリフも画も奇跡的に素晴らしくて、乱気流を抜けた後のソフトランディングだったなあと思った。

濱口竜介監督、今後の作品がとても期待される。
kaorui

kaoruiの感想・評価

4.5
#シネマイーラ
ハッピーアワーというインディーズですでに映画の極北に到達した作品をものした濱口さん待望の新作。

唐田えりかのまるでハッピーアワーから迷い込んだかのような浮き具合が秀逸で、これはもう計算なんだろうな。彼女の存在自体が発する異物感が映画をドライブする。
東出のプロ俳優としての昌平と、プロの部分を完全にリセットして作り出された麦との対比が素晴らしい。東出は真っ白なキャンバスのように監督次第で何色にも染まる異能俳優で、黒沢や瀬々、石井岳龍、最近では三島などこれまた異能な監督達に重用されてきた。彼の特異さが存分に活かされた設定だ。
川を見下ろす絵が二回出てくるが東出にとって二回目はただの澱んだ淀川で、唐田にとっていずれもそれは美しく、僕の目にも窓から見下ろすその流れはせせらぎ音と共に瑞々しく映えた。恐るべきはあり得ないくらい自己本位である唐田に感情移入してしまっている。これは紛れもなく演出のなせる技だ。

猫のジンタンがこれまた抜群の味わいだが、ウチのウランちゃんも実力的にはこれくらいはやれると思う。
彼女も真っ白だけど、何色にも染まらない純白だ。
ryac

ryacの感想・評価

4.1
余韻がものすごい。こんな空気感の恋愛映画は初めて見た。

一人二役なのにそれぞれちゃんと違う人物にみえる東出昌大の演技の素晴らしさは尋常じゃなく、顔は同じなのに仕草や口調で麦と亮平がまったく別の人間であることを表現しきってるのが本当に上手いし美しいと思う。

冒頭の爆竹の音や足音、雨が傘に当たる音など、音の使い方が心地いいというか、なんとなく耳に残る。tofubeatsの音楽もめちゃくちゃ良かった。
らむ

らむの感想・評価

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主題歌が最高。
ヒト

ヒトの感想・評価

3.0
恋にされて愛をする。
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