Garu

望郷のGaruのレビュー・感想・評価

望郷(2017年製作の映画)
3.6
やっぱり丁寧で好感。

話の内容よりまず「ハローグッバイ」同様とても好きな感じの菊地監督の作り。
今回原作の湊かなえさんイメージなのか、暗めの絵だった。

原作未読だが、あまりミステリー感はなくて、嫌な感じを醸しだしながらの人生と家族の話。
主人公の2人は幼なじみなのだが、原作では短編集の違う話?だからかそれ以上の接点はあまりない。

どちらかの回想シーンの時も子供時代のもう一方が出てくるのだが、ほとんどただのクラスメート的に出てくる。
だが映画を観てるこっち側はどちらも問題を抱えてることを知っているので、いろいろな事を感じてしまう。
そのこと自体を本作のテーマ的な事に結び付けていているのは上手い。

進水式のシーン素敵だった。下から観るカットが素晴らしい。やはり丁寧な作りが好みだ。
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