爆裂BOX

ナイト・オブ・ハロウィンの爆裂BOXのレビュー・感想・評価

ナイト・オブ・ハロウィン(2015年製作の映画)
2.8
ハロウィンの夜、ヘザーは窓から不気味なカボチャマスクの男を見る。部屋の前にはVHSテープがあり、それを再生してみると…というストーリー。
万聖節をテーマにした「All Hallows' Eve」というオムニバスホラーの続編として制作されたオムニバスホラーです。前作は日本に入ってきてないですが、鬼畜ピエロホラー「テリファー」の元ネタの短編が入ってるようですが。前作の監督のダミアン・レオーネは制作に回ってますが、カボチャマスクの男役でちゃっかり出演してます。
一話目はハロウィンにカボチャランタンを作ろうとした姉弟が見舞われる惨劇描いています。子供にも容赦ないグロ描写が炸裂してますね。ただ、カボチャモンスターとしては「ハロウィン2016」の方がインパクトあったかな。
2話目はお菓子を貰いに回る子供達。ある家の主人は彼らを拒絶するが…全体的に世界観の説明というか何でこんなことが起こってるのかの説明が足りなすぎる気はしますね。終末感漂う雰囲気は好きです。カナダの怪優ジュリアン・リッチングスがチョイ役で出てます。
3話目は車で森に供物をささげに向う父子。しかし父親が供物の一つを忘れ…これもほぼ説明がない話ですね。森に棲む何かと契約してるっぽい?けど、父親がああいう行動に出た意味も掴めませんし…
殺人事件を目撃した主人公。6か月後、仕事を終えて乗り込んだエレベーターにその犯人が乗ってきて…前半クローゼットに隠れるシーンと後半の殺人鬼とエレベーターで二人っきりで閉じ込められる緊張感が良いですね。口笛や携帯もいいアクセントになってます。オチはまあ、読めますが。
5話目は回転盤に磔になった男に凶器を投げつけるゲームに参加した少年は…凄い短い作品ですが、中々テンション高くて良いですね。ちょっとスカッとします。
6話目は怪物を怖がる少年。それに疲れた母親は怪物がいないことを証明しようとするが…母子の関係を丁寧に描いてますが、この捻りなさすぎるオチには長すぎますね。
7話目はハロウィンの飾りつけに熱意と周囲を見せるトリッカー氏の話。これも短い話ですが、リアル極まりないハロウィンの飾りつけに尽力する狂人という設定面白いですね。
8話目は自分がフッた後自殺した元カノのSNSを眺める男。今カノの忠告で彼女のフレンドを削除するが…これはかなりJホラーの影響を感じさせる話でした。パソコンの画面がおかしくなったりパソコンの裏から現れる貞子のシーンは不気味で良かったですね。
ラストのオチは直球というか捻りなさ過ぎて逆に驚きましたね。好きだったのは8話目・4話目・5話目・2話目かな。全体的に同じハロウィンを扱ったオムニバスホラーなら「ハロウィン2016」の方が好きかな。前作も早く日本に輸入してほしいですね。