ヴァンダム

さよならの朝に約束の花をかざろうのヴァンダムのレビュー・感想・評価

3.4
「あの花」「ここさけ」の脚本家の岡田磨里が監督に初挑戦したファンタジーアニメ。

アニメ映画を最後に観たのは「この世界の片隅に」だったので久しぶりにがっつり日本アニメ映画を観たが映像が綺麗でこれだけでも映画館で見た価値があった。

ストーリーも予想してた以上に重く切なくて観ていて辛くなるとこもシーンもあるが途中ほっこりするとこもあり比較的に見易い方だと思う。

声優さんたちの演技はとっても良かった特に主人公の声を演じた石見 舞菜香さんの演技が良くて主人公に感情移入しやすかった。

あとこの美しく切ない世界観に川井憲次さんの音楽が見事にマッチしていて後半は少し泣いた(´;ω;`)

ただファンタジーとしては世界観の説明が足りてないし、親子の絆がメインストーリーのハズなのに登場人物が多くドロドロした展開のせいで感動しきれなかったし、クライマックスは演出が過剰過ぎて少し冷めた。
それとあまりファンタジー要素とキャラの葛藤があまり上手くリンクしてないとも感じた。


ただ「あの花」と「ここさけ」と比べると一番好きだしテーマ自体も親子の絆を描いているから一番感情移入しやすかったがクライマックス盛りすぎ演出ともう少しキャラを減らせばより一層感動したと思う。
ヴァンダム

ヴァンダム