ショーンK

さよならの朝に約束の花をかざろうのショーンKのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

2回目の観賞。
別れの一族、イオルフ。
弱虫のルキアとじゃじゃ馬のレイリアの物語。
さよならの言葉に孤独を詰め込むルキア、しかしその言葉は二度と使わない。
いってらっしゃい、ただいま、おかえり、そしていってらっしゃいに繋がる。
開始5分ですべて思いだし号泣。
一方、時を止めたクリムは時に留められる。
かやのんということもあるがレイリアとクリムはマリーさん作品の『凪のあすから』のちさきそのもの。
時を進めることに罪悪感を感じる。
ママ、母さん、ねぇ、母さんにも繋がるエリアルの成長模様も必見。
愛を探しだしたエリアルの人生は描かれずとも手に取るようにわかる。
最後の約束のシーンもタンポポの花言葉とともに散っていく姿は本当の別れをルキアに示す。
しかし、その別れは悲しいものではない。
最後には泣き虫はレイリア、じゃじゃ馬はルキアになっている。
最初のルキアの織ったヒビオルと最後にエリアルに送ったヒビオルには一体なんという想いが書かれているのだろうか。
想像してしまう。
そしてルキアのヒビオルの続きも…。
ショーンK

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