もやし

さよならの朝に約束の花をかざろうのもやしのレビュー・感想・評価

3.8
CLANNAD乙!とか思ってたら、調べたらオリジナル脚本なのね!しかも初監督作品! そう考えるとすごい。
新海誠さんが嫉妬したという才能。


脚本わざとらしいしアニメーションちょっとカクカクだし、一番重要な時間の流れが飛び飛びだし、うーんと思ってはいたけど、この映画の描こうとしているストーリーそのものには感動した。
家族が欲しくなる。



加齢による外見の変化が少なく、寿命も何百年もあるというイオルフという種族の女の子の話。
身寄りのない人間の子供を拾ったことで、死んでほしくないという一心で15歳にして子育てをしなければならないことに。


色々と残酷な話だよなと思った。
イオルフの血が欲しいという理由で侵略されて子供を産むためだけの存在にされてしまったり、虐げられたり。



子供もどんどん大きくなって主人公は年齢を追い越されたような形になり、子供も主人公のことをどう捉えていいかわからなくなる。

親子、と簡単には言えないこの関係が、他にはないものだった。

人の何倍も長生きするということがどういうことか。そういうのが伝わってくる。


終わりの来ない人生ということで、ハッピーエンドとも違う後味に感動する。
そしてエンディングの歌がめっちゃ良いのよ笑



戦争は結局どうなったのよ!、とか、姫様お前子供に会いたいってずっと言ってたのに何なんだよ!、とかあったけど笑、後味はとても良かったです。
もやし

もやし