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さよならの朝に約束の花をかざろうのuのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

好みの作品ではありませんでした。冒頭のシーンを見ればラストの展開は何となく分かるんですが、最後の最後まで邦画でやりがちなことをやってしまっているなと思いました。
基本的にキャラクターとセリフを見せて感情移入させる構造となっています。これは邦画だとありがちな構造なのですが、作り手側の意図が強すぎて観ている側に考える余地を与えない構造となっています。これがストーリーが薄っぺらく感じる原因だと感じました。

ラストのヒロインの子が大泣きするシーン、あそこは泣かせちゃダメだろうと。彼女のこれまでの葛藤や贖罪を考えれば、"泣く"なんて薄っぺらい演出をさせる意味が分かりません。
今までの幸せな記憶を思い出して微笑んでるかもしれないし、心に大きな穴が開いて茫然としているかもしれない。かつて、自分の子供であり夫、家族であった人が亡くなり彼女はどんな表情をしているのか。それを観客に想像させてこそアニメーションの意味があるのだと思います。
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