このレビューはネタバレを含みます
少女の見た目のまま数百年生きる種族の主人公と、彼女が拾った人間の子どもとの話。
ファンタジーはあまり得意じゃないのだけど、これはファンタジーのフォーマットを使った親子のドラマで観やすかったな。
岡田麿里はアニメの脚本家としての知名度はあるが、監督としてはどうなのかなと思っていたけど、このクオリティにはビックリした。
P.A. WORKSの丁寧な仕事っぷりに助けられている部分も大いにあると思うが、初監督作としてはすごいインパクトを残したと思う。
最後のおじいちゃんになったエリアルに会いに行ってから、出会いから今までを回想する泣きの演出でまんまとウルッときた。
戦争あたりからの終盤の怒涛の泣かせ具合は、あの花にも通ずる攻め方。
「エリアルの事を考えるのは、自分の事を考えるのと一緒だった」
めちゃくちゃいいセリフ。
正直、作品の知名度不足がもどかしいぐらいの傑作。もっと色んな人に観て欲しい。