MasaichiYaguchi

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!のMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

3.4
年の始めは、小難しいこと抜きにして頭を空っぽにして観れる映画を欲っする時があるが、その点において本作は最適かもしれない。
1995年の紛争末期のサラエボを舞台にしているが、サラエボ紛争をモチーフにした社会派作品ではなく、あくまでエンターテイメントに徹したアクションアドベンチャー物。
ただ、サラエボ紛争下という一国が戦闘中という事と、その事によって国が壊滅的に荒廃しているという背景が、本作において重要な意味を持つ。
本作で中心となって活躍するのは、邦題になっている「ネイビーシールズ」というアメリカ海軍の特殊部隊なのだが、リーダーのマットをはじめとして一騎当千の強者たち。
ただ、原題“Renegades”にあるように、彼らは任務を遂行する為には手段を選ばない「反逆分子たち」。
このチームの1人が恋に落ちた地元ウェイトレスから、ナチスの金塊の在りかを聞いたところから実現困難なお宝奪取作戦が始まる。
何故お宝奪取がミッション:インポッシブルなのかというと、敵陣にある湖の水深45mのところに保管され、その上、限られた時間内に遂行しなければならないから。
この作戦には思わぬ制約や強力な横槍が入ったりして、最後迄ハラハラ、ドキドキ。
果たして彼らはお宝をゲット出来るのか?
このはみ出しチームの上官でジェイコブ・レヴィン少将が登場するのだが、一見鬼上官のような彼をJ・K・シモンズが人間味豊かに演じていて魅力的だ。
戦いすんで日が暮れた後は、命知らずな反逆分子たちの男気が爽やかな余韻を残します。