緑青

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!の緑青のレビュー・感想・評価

2.9
言葉を選ばず言えば、「いい意味でアホみたいな映画」が観たくてチケットを買った映画。
結論として、「いい意味でアホみたい」度は50点くらいで「アホみたい」度が60点、「なんとなく真面目」度40点、エンタメ度68点、映像の良さ65点、総合平均点57点…という感じの作品だった。
本当に言葉を選ばず言えば、薬にも毒にもならない作品ってこのことかあ…という感じである。

最初の10分はめちゃめちゃ面白かった。鮮烈で大胆でテンションの高い「ご挨拶」で、どう考えても敵方の恨みを買うこと間違いなし!な爆走強奪脱出劇だった。某学園アニメの影響で戦車戦が好きなのもあり、狙い撃ちされてるときの蛇行とか橋の上での立ち往生とか大変たのしんで観た。あんな銃で戦車抜けるんだろうか。いくらソ連戦車とはいえ…。

その後、事件の起こりからオチまですべてとあるメンバーの愛する女性のために進んで行くので「正直どうでもいいわな」とすごく失礼なことを思いつつ、逆にいうと大変気軽に観ることはできた。
以下、気になったところを箇条書き
・場所のバレ方アナログすぎて一瞬「っふ」ってなった
・いや、全体的に情報の取得手段がアナログだった
・金塊を結局ゴムボートで移動させなきゃならないリアリティ
・想像の5倍水中のシーン
・最後はこう…「問題の解決方法:暴力」の体現だった
・個人的にメンバーの中ならJP氏がイチオシですかわいい
・リーダーと色男のふたりのシーンの芝居が良かった。リーダーのビハインドストーリーもっと教えてほしい

映像としてはきっちり撮られていて面白く、ずっと観ていてさほど苦でなく、その間たしかに飽きはこず、ただそこまでド派手かと言えばそうでもなく、5人で世界を救う!みたいな笑っちゃう突拍子のなさもなく、芝居も可もなく不可もなく、笑えるシーンもちゃんとあり、2時間無駄にした!などと怒る気はさらさらなく、ただもう一度見るかと言われたら多分観ません。そんな映画です。お時間があるときに。
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