エアール

ネイビーシールズ ナチスの金塊を奪還せよ!のエアールのレビュー・感想・評価

3.6
どうせやるんならド派手に、大胆に 笑
お見事な“強盗“劇でした。
そして前代未聞の任務のあとにゃ
莫大な金と美女と美味い酒が待っている 笑


1995年、サラエボ
マット・バーンズ率いる5人の精鋭チーム
ーーベイカー、ポーター、ダッフィー、モラン
彼らは訓練を積んだネイビーシールズで
ここサラエボでとある任務に就いている
ーー上官であるレヴィン少将から下された命令
ーー敵陣へ潜入し“荷物“を確保、
そして誰にも気づかれずに基地まで届ける
というもの、であった。

それがいったいどうしたら
ソ連時代の戦車でサラエボを走り回り
砲をぶっ放し、うしろには死人の山
みたいなことになってしまうのか…

”誰にも気づかれず”の意味が分からないのか、
お前らには脳みそのカケラもないのだろう、と
チームのお粗末な対応にご立腹なレヴィン少将
ーー今回の任務における彼らの処分を決める間
彼らに休暇を与えることに。


酒場にて
美味い酒、店の看板ウエイトレス ララことシルヴィア・フークスを目の保養に
リラックスするバーンズら。

身持ちが堅いミステリアスな美人とあり客から言い寄られることも少なくないララ、
そんな彼女 実はベイカーと密かに付き合っており
ベイカーもそのことを仲間には言わず。

今夜も
ララの家に行き愛を交わすベイカー。
彼はそこでララからとある話を聞く
ーー湖の底に沈んだナチスの金塊の話を。

1本約15万ドルの価値がある、純度99.9%の金の延べ棒。
今から約50年前にダムの爆破により水深45メートルへと沈んだとある村、
無残に殺された村民たち、
時は流れこの話は知る人ぞ知る伝説となり
湖の底には金の延べ棒が2000本以上あるとされ
金に換算すると約3億ドル相当に…。

にわかに信じ難い話だが
なんとララは延べ棒を1本保管していた
ーー前に潜ってようやく見つけた1本だとか…。
金になる延べ棒を持っていることを知り
執拗にそれを狙う、チンピラ紛いのララ兄。

戦争で居場所をなくし苦しむ避難民たちを
この金塊で救いたい、
そんなララの気持ちを汲んで
ララからベイカーへ伝えられた話は
ベイカーから仲間たちへと。

こうして各々取り分をきっちり決めて
ネイビーシールズと民間人が湖底に沈んだ金塊を手に入れるミッションへ。
さて…山積みの問題をどうクリアしていこうか。


任務に取りかかれる時間はきっちり8時間
ーー強制の帰国命令のため、
潜る、浮上、潜る、浮上、…を繰り返すのでは到底成し遂げられない
潜り続けたまま作業が継続できるようにアイデアが必要、
年代物の金庫と解錠方法、
水深45メートルと減圧症、
大量に必要となる酸素ボンベ、
定期的に巡回してる敵の哨戒艇、
仮に金塊を見つけられたとして、2000本の延べ棒の重さは約27トン
いったいどうやって水面までの引き上げるのか、
仮に水面に引き上げられたとしてそこからどう輸送するか、
装備品の準備と点検、
待ち受ける予想外の展開、と…。

いったい彼らはどんな妙案で
この不可能な任務に臨むのか、なんといってもそこが一番の見どころでしょう。
それから際立つキャラクターですね
ーーチーム5人の個性もいいですが
いったい海軍はいつから任務に民間人を巻き込むようになったんだ?ああ??
なにかと怒鳴ってばかりのJ・K・シモンズもなんだかんだでチームの1番の理解者であるには違いない‼︎
ほいでララことフークスの美貌もこれがまた堪らない 笑
頼まれたベイカーが引き受けちゃうのもこれなら仕方ないかと。

夢のあるお宝探し…か、ええもんですな〜
エアール

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