主演:ジュディ・デンチ、監督:スティーブン・フリアーズという、2014年の年間ベスト級の傑作だった『あなたを抱きしめる日まで』のコンビが、再びタッグを組んだ映画ということで鑑賞。
英国女王と使用人となったインド人。人種や国籍、身分を超えた2人の交流が、英国王室内に混乱をもたらす。題材は『女王陛下のお気に入り』に近いけれど、そこはランティモスでは無くスティーブン・フリアーズ。手堅い演出で、ユーモアを散りばめながらも淡々と描く。
インド人のアブドゥルと家族の存在感が、やや記号的に感じられたことは気になったけれど、トータルでは満足。圧倒的な存在感を放つジュディ・デンチの演技は見事なので、それだけでも一見の価値あり。
『あなたを抱きしめる日まで』には及ばなかったけれど、今作もまた良作ではありました。オススメです。