ぺいるまいさつき

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のぺいるまいさつきのレビュー・感想・評価

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なかなかハートにくる映画だった…。ボディブローをくらいました。エンドロールで流れる音声でもうノックアウト。🌈

色鮮やかな映像美、子どもたちの無邪気な姿とは裏腹に、そこにあるのは「見えない貧困」。世界最大の夢の国のすぐ側にあるモーテルで暮らす人々。全編通して子ども目線のモーテルでの日常が淡々と描かれていますが、随所で感じとれる貧困問題が、ボディブローのようにじわじわと効いてくる。
ラスト85秒が「マジカルエンド」だそうなのですが、とても素晴らしかった。からのあのエンドロール。無音ではないけど静かに流れるあの音声。たまらん泣ける。
まったく説教くさくないのに、こんなにも貧困について考えさせられるとは…。ただただ感動した。ショーン・ベイカーすげぇ。現代の社会問題描かしたらピカイチちゃうかな。要チェック。

鑑賞中に『誰も知らない』を思い出した。ら、まさにパンフレットに映画製作に影響を受けた一本として挙げられてた。タイトルにもある「プロジェクト」には、《低所得向け公共住宅》、《貧困地域への支援活動》てゆう意味もあるらしい。勉強になった。
ママン役の女優さんが超絶キュート。監督がインスタで見つけてきた人で、本作が初演技だったと知りびっくら。目が離せないキャラクターだった。ウィレム・デフォーも前評判通りの素晴らしい演技だった。子役の子たちはみんな天使。(口悪いけど笑)