YoshiyaTsuboi

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法のYoshiyaTsuboiのレビュー・感想・評価

4.1
2018年36本目『フロリダ・プロジェクト』観賞。この監督は、前作『タンジェリン』というiPhoneだけで撮影した作品は未見だが気にはなっていた。

予告編から画の色味が綺麗だなあというのとウィレム・デフォーが出ている(本作でアカデミー助演男優賞ノミネート)ので、まず見てみようというテイストで。

子ども同士の会話、描写を中心に展開される感じは、年齢は全く違うが、相米慎二監督『夏の庭』をふと思い出したり、ドキュメンタリータッチなカメラワークと演出は是枝裕和監督『誰も知らない』をも頭が過ってきた。終始画の色味は美しく、テンポも心地良く、フレッシュな味わいを感じながら、ラストまでダレずに見入った。

アメリカだけでなく、世界中の国々がそれぞれ抱え、向き合うべき主題に果敢にチャレンジし、脚本、演出、監督をひとりでやり切ったショーン・ベイカー監督の心意気は買いだと思う。実験的な作品という感想も抱きつつ、ラストに向けて複雑ながらも気持ちが昂る自分にも出会えた。ウィレム・デフォー出演作品はアレージが高い。それとヘイリー(母親)役のブリア・ヴィネイトは今後気になる女優に加わった。